2000年11月24日
台湾・CPC、エチレン4号機を定修へ
来年1月早々まで運休の見こみ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:エクソンモービル

 エチレンセンター筋の調べによると、台湾の中国石油(CPC)は21日から第4エチレンプラントの定期修理に入った模様。
 CPCが現在保有しているエチレンプラントは、年産23万トンの第3号機と同38万5,000トンの第4号機および同40万トン能力の第5号機の合計3基。今回定修入りしたのはそのうちの第4号機で、来年1月早々まで運休する見こみ。
 台湾では、先に台湾プラスチック(FPC)が同90万トン能力の大型エチレンプラントを新設して稼動に入ったばかりのところ。これに伴い、台湾内部だけでなくアジア地域全体の石油化学製品の需給バランスがかなり緩むと見られていた。しかも、年末にはシンガポールでエクソンモービルが同80万トンの新鋭エチレンプラントを立ち上げる予定にあるので、アジア市場には石油化学製品の先安感が急速に広がってきている。
 今回のCPCのエチレンプラントの定修・運休は、そうしたアジア地域全体の余剰感を図らずも一時期冷やす役割を果たすことになりそう。