2000年11月22日
三菱エンプラ、国内PBT価格値上げは7割で浸透
今月中の全面決着目指す
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、他のエンプラに先駆けて8月に打ち出していたPBT(ポリブチレンテレフタレート)の値上げ交渉について、約7割で浸透したもようだ。今後、最後の詰めに入り、11月中の決着を目指す考え。
 同社は8月、原料の1,4ブタンジオールおよびDMT(ジメチルテレフタレート)の価格上昇により、生産コストが拡大し採算が悪化していることを理由に、9月21日出荷分からキログラム当たり30円の値上げを打ち出した。
 その後10月に入って他社も相次いで値上げを打ち出し、現在交渉が進められている。先行したMEPは、値上げを打ち出した8月中からユーザーの回答が出てきていたものの、やや交渉が長引いていた。しかし、現在は大手ユーザーを中心に、全体の7割で10~11月出荷分からキロ20~30円の値上げが浸透、今月中の全面決着を目指し、残る交渉について最終的な詰めを行う段階にある。