2013年11月27日
日本オキシラン、2015年に業務終了
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、日本オキシラン

住友化学は27日、米ライオンデルセンティニアル社との合弁会社である日本オキシラン(本社:東京都中央区、高木幹夫社長)について、今年12月に米社から保有株式40%全てを取得し、住友化学の完全子会社としたあと2015年5月をめどにスチレンモノマー(SM)、プロピレンオキサイド(PO)、プロピレングリコール(PG)の製造・販売を終了することになったと発表した。

このところ、わが国の石油化学産業を取り巻く環境は、内需の減少や中国・中東での相次ぐ大型プラント完成によって需給構造が変化するなど厳しい事業環境が続いている。

住友化学は石油化学部門の国内主力拠点である千葉工場の競争力強化のため、2015年にエチレン製造設備を停止するが、誘導品についても最適化することにし、その一つとして日本オキシランのSM、PO、PG設備もエチレンプラントに合わせて停止しこれらの事業から撤退することにした。

現有設備能力は、SM:年産425千トン、PO:同181千トン、PG:同100千トン。
従業員80人。年商約1200億円。

日本オキシランは1972年、住友化学、昭和電工、米アーコケミカル(当時)3社の合弁でスタート。75年、住化千葉工場内にわが国初となるハルコン法SM・PO併産設備を完成し操業開始した。2002年、住化が昭電の持分を取得。2003年、住化の出資比率を60%に引き上げるなど、40年の歴史を持つ。