2014年01月22日
大陽日酸、微量のCNTでフッ素樹脂を高機能化
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO、大陽日酸

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は22日、NEDOプロジェクトで大陽日酸が、カーボン材料とフッ素樹脂の複合材料の製造工程で独自のカーボンナノチューブ(CNT)を用いて、カーボン添加量を従来の1000分の1程度に抑えた高機能フッ素樹脂を開発したと発表した。導電性・熱伝導性・機械特性などの物性を備え、工業向けに簡便・低コストで製造できる。

繊維長の長いCNT(50-150ミクロン)とフッ素樹脂(平均粒径25ミクロン)を高度に複合化することでCNT添加量の大幅削減を達成した。

大陽日酸では、新開発した高機能フッ素樹脂のサンプル素材について年間10トンの製造体制を確立し、今年10月から販売開始する予定だ。

なお、同成果は1月29-31日に東京ビッグサイトで開催される「nano tech2014 第13回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」のNEDOブースで展示と講演発表を行う。