2014年01月23日
産総研、光合成バイオプラ生産で世界最高の効率
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所は23日、マレーシア科学大学と共同で、ラン藻に微生物の遺伝子を導入し、光合成だけで高効率にバイオプラスチック(ポリヒドロキシアルカン酸=PHA)を生産することに成功したと発表した。

共同研究グループは、ラン藻にバイオプラスチック合成に関わる遺伝子を導入し、光合成によるバイオプラスチック合成手法の開発に取り組んだ。これが可能になれば、太陽光と、糖を含まない無機塩類の培養液から、プラスチックの生産が可能となる。

実験では、ラン藻に3種類の生物由来遺伝子を導入した。その結果、溶液の炭素源なしでラン藻の乾燥重量の14%に当たるPHAを合成し、世界最高レベルの生産効率を達成した。さらに、微量の炭素源として0.4%の酢酸を加えることで、PHA生産量は乾燥重量の41%まで向上した。