2000年11月16日
汎用樹脂の10月出荷、POの輸出が大幅減に
ポリエチレンの内需はフィルム用中心に高水準
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:なし

 汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS)の10月の出荷量は、輸出が前年同月を大幅に下回ったポリオレフィン3樹脂がいずれも
マイナス成長となった。ポリオレフィン3樹脂の月間総出荷量が軒並み前年を下回るのは最近ではめずらしいケース。輸出の大幅減は、北米、ブラジル、中東、韓国などコンペティターのアジア地域への積極的な売り込みと、中国を始めとしたアジア諸国のユーザーの先安感に根ざした買い控えによるもの。ポリオレフィンメーカーの多くが、市況の下落に音を上げて船積みを絞った模様。
 反面、国内向けは3樹脂全てが前年超えとなっている。中でもLDPEとHDPEの伸びの高さ(5%と4%)が目を引く。いずれの場合も、安価な海外製品の流入にもかかわらず主力のフィルム用品種の出荷が拡大したのが主因。これには、8月と9月の樹脂輸入が前年同月を大幅に割り込んだことが少なからず作用したようだ。
 この結果、LDPEの国内向け出荷は、8月以降3ヵ月連続で過去最高を記録した。また、前年同月に対しては21ヶ月連続のプラスとなった。
 一方のPSは、ポリオレフィンとは逆に輸出が引き続き好調であったため総出荷量が前月と前々月に続いて前年を上回った。国内向けもわずか1%ながら前年超えとなっている。雑貨・産業用品種とFS用の好調がきいている。
 各樹脂の最大消費品種の前年比は、LDPEの一般フィルム用が105%、HDPEの同じくフィルムが104%、PPの射出成形用が101%、PSの包装用が99%となっている。大幅な伸びを遂げたものとしては、LDPEの押出しようの112%と発泡用の107%、HDPEのパイプ用の123%、PPの繊維用の109%、PSの雑貨・産業用の113%--などが挙げられる。

http://www.c-nt.co.jp/data/jpca/200010.html">2000年10月四大樹脂需要実績(表)