| 2000年11月15日 |
| 化成品値上げ、今週までに多くの製品が決着へ |
| 原料の変動を早急に反映できる価格体系づくりが課題 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
ナフサ・原油高騰により進められていた化成品の値上げ交渉は、今週までの多くの製品が決着に向かっており、今後の価格転嫁交渉は石化メーカーから誘導品メーカーに移り本格化して行くものと見られている。 石化メーカー各社では、4Qの国産ナフサ価格がキロリットル2万6,000円台と、ここ10年間では湾岸戦争があった1990年4Qの3万2,500円、1991年1Qの2万7,300円に次ぐ高値に上昇が確実視されていることから価格転嫁を打ち出している。 値上げが打ち出されている製品のうち、EOについては既に決着しているが、今週までにフェノールがキロ当たり約15円、アセトン約12円、MIBK約15円、アルキルフェノール20円弱、ダイアセトンアルコール20円弱、アクリル酸20円、アクリル酸エステル10円でほぼ決着に向かっている。そのほかにも2エチルヘキサノールが15円、ノルマルブタノール15円、イソノニルアルコール20円で打ち出されているオキソアルコールについても大詰めとなっており、溶剤メーカーでは理解が進んでいることから、可塑剤メーカー向けも来週までには決着に向かうと見られている。また、ビスフェノールAについてもフェノールの値上げがほぼ決着したことから今週から来週にかけてが大きな山場になると見られる。 今回のこれら化成品値上げの特徴としては、溶剤、塗料など過去に値上げが難航していた需要家との決着が先行しており、今回の原料高騰の危機感がこうした誘導品メーカーにも広がっていることが伺えるという。 さらに石化メーカー側でも国産ナフサ価格が期後に決まるという日本独特の方式によって、原料価格の影響が十分に反映されてこなかった過去の反省を踏まえて、今回の交渉になったとしている。実際に今回も欧州、米国では既に製品によっては3Qまでに値上げが実現されているものが多く、かえって4Qには価格がステイであったり下降するものも見うけられている。こうしたことから、今後は一層原料価格を早急に反映させた価格体系づくりの必要性を述べる業界関係者も多い。 |