2014年03月04日
TASCと産総研、塗工・印刷可能な単層CNTコート剤を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4日、NEDOプロジェクトとして、単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)と産業技術総合研究所が、カーボンナノチューブ(CNT)を溶媒中に高濃度で分散させることによって、基板上に塗工・印刷が可能な単層CNTコート剤を得ることに成功し、単層CNTを一定の厚さを保ったうえで大面積厚膜を塗工する技術や、単層CNTの微細パターンの成形を低コストに印刷する技術を開発したと発表した。

これらの技術を用いることで、電池用電極部材などをはじめとする様々な製品に低コストで単層CNTを利用することが可能になる。
今回開発された技術により、幅広い用途でより低コストに単層CNTを利用できるようになる。とくに電気二重層キャパシタなどの電池用電極部材用途に関して、塗工膜の利用に関する検討が開始されている。さらに、高電流容量配線、放熱用部材、フレキシブルエレクトロニクス部材、黒色コーティング膜、高強度軽量部材など、様々なCNT機能性部材の成形技術に使われることが期待される。