2014年03月19日
森VEC会長「消費増税の反動解消いつか見通せない」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:信越化学工業、塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の森俊三会長(信越化学工業社長)は19日の定例記者会見で、「消費増税の反動が4月以降にどんな形で出てくるのかが懸念される」としたうえで、「半年続くのか、3カ月程度で終わるのか見通せない状況にある。現在最大の懸念材料だ」と語った。

そうした中で、「アベノミクス効果の第一弾である金融緩和、第2弾の円安に続いて、第3の成長戦略が期待される。デフレは止まっているが、脱却までいってないのが現状だ。化学産業は円安による原料高問題が解消できるかがポイントになる」と指摘、「原料高が収益の圧迫要因になっているが、アベノミクス効果もあり、今年後半には円安による原料価格上昇分を吸収できるようになるのではないか」との見通しを示した。

また、産業界でベースアップ決定が相次いでいることについては「化学産業は円安を背景にした原料価格上昇が収益を圧迫しており、まだそうした状況にない。今後、収益改善が具体化してくれば、ベアが実現する可能性はある」と“収益改善”を強調した。