2014年03月25日
味の素、発酵法L-チロシンの工業的製法を確立
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:味の素

味の素は、植物を原料とした発酵法L-チロシンの工業的製造法を確立したと発表した。
動植物由来原料の抽出法で製造されたものとは異なり、より高い安全性と原料のトレーサビリティが100%保証されたL-チロシンを安定的に供給することが世界で初めて可能となる。同社は、これをスペシャリティ用途のアミノ酸として2014年中に販売を開始する。

L-チロシンは、タンパク質を構成する重要なアミノ酸の一つ。栄養成分としてアミノ酸輸液などに使用されており、近年ではがんやリウマチ治療薬となる細胞培養液の成分としても需要が高まっている。

これまで、動植物由来の原料から抽出法により生産されてきた。これでは原料のトレーザビリティを保証することができなかったが新開発した発酵法だとこれができる。また、抽出法と異なり豊富な植物を原料として安定的に生産することが可能となる。