2000年11月13日
鹿島地域でのコンビナート・ルネッサンスもスタート
三菱化学と鹿島石油が副生成生物の高度利用へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、鹿島石油、ジャパンエナジー、三菱化学、資源エネルギー庁

 三菱化学と鹿島石油の両社は、このほど鹿島コンビナート内で副生成物の高度利用を図るための施設の整備に着手した。
 これは、通産省資源エネルギー庁の推進によるいわゆる“コンビナート・ルネッサンス”プロジェクトの一つで、三菱化学にとっては水島地域における「石油精製高度統合事業」に継ぐ2件目のコンビナート改善計画となる。
 水島のコンビナート・ルネッサンス計画は、三菱化学と旭化成工業、ジャパンエナジー、日石三菱石油の計4社が協力して4社の工場間に多目的パイプラインを敷設し、コンビナート内の各種生産設備の稼動を最適なかたちに制御していけるようにするというもの。
 一方の鹿島地区のプロジェクトは、これまで両社がともに利用しないままできた様々な副生成物を相互に融通し、利用し合うようにするのが狙い。エネルギー消費の効率向上と新たな有価物の創生が主眼と言える。このため、向こう1年半の間にC4留分の水素添加などの実証プラントを建設して有効技術の確立に取り組んでいくことにしている。