2014年05月12日
住友化学、愛媛のカプロラクタム1系列停止
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は12日、カプロラクタム(CPL)事業体制を強化するため、2015年末をめどに愛媛工場の製造設備2系列のうち1系列を停止すると発表した。今後は残りの1系列と外部調達等を組み合わせて供給体制を最適化し競争力強化を図る。

同工場には、液相法(年産9万5000トン)と気相法(8万5000トン)の計2系列合わせて年産18万トンのCPL設備があるが液相法系列は、操業開始が1965年と高経年化しており、維持費やコスト面で競争力を失いつつある。

CPLはこのところ新興国で新増設が相次ぎ、需給緩和や市況低迷など事業環境が厳しさを増している。
このため事業構造改善を図ることにした。

今後操業を続ける気相法プラントは、同社が世界で初めて工業化した、硫安を副生しない画期的なプロセス。引き続き技術の改良につとめ、市場動向に対応した最適な供給体制を構築していく方針だ。

【住友化学のカプロラクタム設備概要】

■液相法系列(2015年末停止予定)
・操業開始年月:1965 年4 月
・生産能力: 95千トン/年
■気相法系列
・操業開始年月:2003年6月
・生産能力: 85 千トン/年

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1399878393.pdf