2014年08月20日
味の素、“コク味”の新規食品添加物、認可取得
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:味の素

味の素は19日、長年にわたる味覚とアミノ酸の研究により初めて工業化に成功したコク味物質「グルタミルバリルグリシン」が、厚生労働省の食品添加物認可を取得したと発表した。

アミノ酸のグルタミン酸、バリン、グリシンが結合したトリペプチドで、帆立貝や本醸造醤油、魚醤など自然界に存在し、食品のコク味を増強する。エキスや乳、油脂等の天然素材の味や風味を増強・改善する効果があるため、味の素グループ各社の消費者向け製品の品質向上やコストダウンに貢献することが期待されている。

米国では2010年2月にFEMA-GRAS(米国フレーバー・エキス工業会)の認証を取得した。2012年6月にはJECFAから「安全性に問題なし」との評価を得ている。欧州でも2014年4月にEFSAから「フレーバーとして使用する場合、安全性に問題はない」との結論を得ている。


■用語の解説
・JFCFA :(FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives)の略。 FAO(国際連合食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)による食品添加物の合同専門委員会 。
・EFSA :欧州食品安全機関。