2014年08月21日
三井物産、米デュポンの銅殺菌剤事業資産を買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井物産

三井物産は21日、米国デュポン社と同社が保有する銅殺菌剤であるKocideのグローバルな事業を買収する契約を締結したと発表した。

三井物産は、米国で農薬製造業・販売業を行う100%子会社Mitsui Agri Science Internationarl USAの傘下に新たにCertis Cu LLC(CCU社)を設立し、デュポン社の銅殺菌剤に関する事業資産を買収する。具体的には、三井物産はCCU社を通じ、デュポン社の保有する銅殺菌剤の商標Kocide、製品の各国での登録、登録データ、製造ノウハウ(製造プロセスに関わる特許)、第三者との契約及び米国テキサス州ヒューストンにある銅殺菌剤製造工場を買収する。

なお、アジア・パシフィック地域でのKocideの販売については、デュポン社が最長5年間にわたり継続して行う。これに伴い三井物産はアジア・パシフィック地域でのデュポン社への銅殺菌剤並びにデュポン社が取り扱う混合剤向けの銅殺菌剤の供給に関する契約を締結した。

三井物産は100%子会社の独・Spiess Urania社で同じく水酸化第二銅をベースとした農薬の製造・販売事業を行っている。今回の買収を通じ、CCU社とSpiess Urania社両事業の相乗効果を発揮し、グローバルな農薬市場での競争力を強化していく方針である。