2014年09月01日
味の素、アミノ酸シスチンにがん治療副作用軽減効果
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:味の素

味の素は1日、アミノ酸の一種であるアミノ酸シスチンとテアニンが、がん化学療法時の副作用軽減効果があることを確認したと発表した。

同社が研究支援している仙台オープン病院の土屋誉副院長の研究グループが第52回日本癌治療学会で優秀演題として発表した。
土屋氏らの研究グループは、胃がん、大腸がんの根治手術を受けた後の化学療法(補助化学療法)として、抗がん剤TS-1を服用する症例を対象とした臨床試験を実施した。その結果、アミノ酸シスチン700mgとテアニン280mgを1日1回摂取することにより、食欲不振、下痢を有意に抑制する効果があることを確認した。

がん治療による副作用に対しては、支持療法の確立が求められており、今回の成果によりアミノ酸シスチンとテアニンの摂取はその有望な候補と考えられる。