2014年10月06日
凸版印刷、紙を複合したバイオ樹脂成型品を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:凸版印刷

凸版印刷は6日、紙を複合したバイオプラスチック成型品を開発したと発表した。
ボトルキャップや計量スプーンなどの製品用パーツ向けに、2015年1月から販売開始する。

粉末化した紙素材と樹脂素材とを混ぜ合わることで、石油由来プラスチックの使用を最大3割削減できる。
紙素材には、企業が製造段階で排出する廃棄紙も使用できる。このため同社は廃棄紙を資源として再利用し、循環活用する方法を開発、実現した。

素材に紙を複合しているため、従来のプラスチック製品と比べて耐熱温度や剛性が向上、また製品のゆがみやそりを軽減できる特長も持つ。廃棄紙を使ったプラスチック成型品の開発は、印刷業界で初めて。
関連受注も含めて2016年度5億円の売上をめざす。

同社は、10月7~10日東京ビッグサイトで開催される「2014 東京国際包装展」に展示する。