2014年10月06日
日産化学、がん細胞用新規培養地、和光純薬から発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日産化学

日産化学工業は6日、がん細胞用・新規3次元培養培地「FCeMシリーズ」を開発、和光純薬工業(本社:大阪市中央区、小畠伸三社長)を代理店として販売開始したと発表した。

「FCeMシリーズ」には、食品・医薬品添加物であるジェランガムを主体とする「FP001」が配合されている。
日産化学が独自に発明したポリマーで、培地に加えると3次元状のマイクロゲルを形成し、細胞が均一に分散される。

抗がん剤のスクリーニングには、主にプラスチック製プレートを用いた2次元環境下で培養されたがん細胞が用いられ。しかし、生体と環境が大きく異なるため、スクリーニングの結果が実際とは異なるなどの問題があることから、3次元培養法が求められていた。

「FCeMシリーズ」は低コストでより多くの細胞塊を調整できること、水と粘性が同等なため血清や増殖因子などのサプリメントの混合が容易であることなどの特徴を有する。


ニュースリリース参照
http://www.nissanchem.co.jp/news_relese/news/n2014_10_06.pdf