2014年12月08日

トヨタ燃料電池車水素タンクに宇部ナイロン樹脂

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：宇部興産、トヨタ自動車

宇部興産は8日、トヨタ自動車と燃料電池車の水素タンクライナー用ナイロン材料「UBENYLON 1218IU」を共同開発したと発表した。高圧水素タンク用樹脂ライナー材としての厳しい規格に適合しており、12月15日からトヨタが発売する燃料電池自動車「MIRAI」に搭載される。 ポリアミド（ナイロン）6樹脂としての優れた水素透過防止性能のほか、水素ガスの充填や放出によるタンク温度の急激な変化に対する耐久性、さらに極寒地域での耐衝撃性など、優れた機械的物性が認められた。 宇部興産は1959年からナイロン6樹脂を事業化してきた実績を持つ。 グローバル生産能力は14.8万トンと世界3位。 ナイロン6樹脂はプラスチックの中でもとくに耐久性に優れており、自動車部材としてすでにエンジンカバーやインテークマニホールドなどの分野で使用されている。 宇部興産では、今後も同樹脂材料を高圧水素タンクのライナー適用材料としてグローバル展開していく方針だ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1418013190.pdf