| 2000年10月27日 |
| 米・台のAN新設備、相次いで稼動を開始 |
| 米・ソルーシアは来月上旬にも本格生産へ |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
AN(アクリロニトリル)業界筋によると、米国・テキサスで建設を進めてきたソルーシアのAN年産25万トンプラントが完成、今週中に原料フィードを開始し、来月上旬にも本格生産を開始する見通しだ。台湾においてはFPCも第2系列・年産10万トン設備の稼働を開始し現在までにフル稼働となっており、第1系列・10万トン設備についても早急にフル稼働体制に持っていく意向とされている。 これらAN大型設備は、今年春から夏にかけて相次いで操業入りする予定にあったが、米国・ソルーシアでは建設要因不足などから約3ヶ月遅れてのスタートアップになったもので、2000年の生産量は3万トン程度になるものと見られている。 一方、台湾・FPCでは、第1系列は5月に立ち上げを行ったものの、原料のプロピレンの調達、排水処理工程の問題から断続運転を行ってきている。第2系列については、今月にエチレンクラッカーが立ち上がったことから本格生産を開始しており、現在までにフル稼働となっており、第1系列についても問題工程の手直しを急ぐ方針だ。 こうした大型プラントの新増設により、ANの需給バランスへの影響が懸念されているが、アジアでは日本を中心に4Qは大型定修が実施されていることから、むしろ新増設玉により需給ショート状態が幾分緩和される程度に止まると見られている。しかし、米国では国内景気の一服感もあり、需給は緩和に向かうものとされており、アジアへの輸出圧力が強まる可能性も懸念されている。 なお、アジアの11月のAN長契価格はCFR・トン950~980ドルが実勢となっている。 |