2015年01月07日
三菱レと三菱樹脂、4月に炭素繊維事業を統合
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂、三菱レイヨン

三菱レイヨンと三菱樹脂は7日、三菱レイヨンのPAN系炭素繊維事業と三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業を統合することで合意したと発表した。

三菱レイヨンが三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業を会社分割方法で継承し、今年4月1日付けで三菱レイヨンのPAN系炭素繊維事業と統合した新組織を発足させる。

現在、両社の炭素繊維事業は、合わせて約600億円規模だが、2020年度に1000億円事業を目指す。このうち自動車分野で400億円事業に育成する考えだ。

三菱レイヨンは現在PAN系炭素繊維の生産能力で国内第3位、三菱レイヨンはピッチ系炭素繊維の生産能力で同トップメーカーであり、産業用途(自動車)での競争優位なポジションを占めている。

両社は今後、三菱ケミカルホールディングスグループとして、世界首位のピッチ系炭素繊維事業に由来する知見をPAN系炭素繊維の領域に応用し、戦略重点分野である自動車、圧力容器、風力発電翼などの産業用途における顧客へのソリューション提案力を強化していく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1420612455.pdf