2015年01月22日
大日印刷、「静電容量式タッチパネル用フィルム」量産開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:大日本印刷

大日本印刷は22日、高性能な静電容量式タッチパネル用電極フィルムの量産を開始したと発表した。ノートパソコンなど中小型ディスプレイ向け専用ラインを完成した。今春にはデジタルサイネージ(電子看板)、電子黒板など大型製品向けに最大85インチまでの量産に対応した供給体制も整う。また視認性の点から市場で要望の高いメッシュ線幅2マイクロメートル製品の供給体制も完了した。総投資額は11億円。

タッチパネルの用途は、最近は大型化が進む一方でウェアラブルデバイスのような小型・薄型・軽量、さらにフレキシブル(柔軟)性が求められている。
タッチパネル用電極フィルムにはITO(酸化インジウムスズ)が導電材料として多く使用されているが、抵抗値を下げられないことや折り曲げに弱いなどの課題あった。

同社はこれまで開発してきた銅メッシュ方式のタッチパネル用電極フィルム専用ラインを立ち上げ、高性能な静電容量式タッチパネル用電極フィルムの量産に入った。銅を成膜したPETフィルムにエッチング加工を施すことで、メッシュ状のセンサーを形成、折り曲げ可能な静電容量式タッチパネル用電極フィルム技術を確立した。
2015年度60億円の売上を見込む。