2015年02月03日
住友化学、日立金属の化合物半導体事業 買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、日立金属

住友化学は2日、日立金属の化合物半導体材料事業を買収することで両社が合意したと発表した。
日立金属が高砂工場(茨城県日立市)に持つ窒化ガリウム(GaN)基板・エピウエハ、ガリウムヒ素(GaAs)エピウエハ等の設備、技術、従業員などを取得する。日立金属の同事業の売上高は合わせて年間約40億円。
買収金額などの条件は非開示。2015年4月1日付で買収の予定。

日立金属はGaN基板・エピウエハ事業の先駆者の一社で、最先端の技術レベルを有する。
住友化学は、日立金属のリソースおよび量産技術と融合することで、現在開発中の次世代GaNエピウエハの事業化を加速する。また住友化学がすでに事業化しているGaAsエピウエハについては、それぞれのリソースを活用し事業基盤強化につなげる。

複数の元素を材料とする化合物半導体は、シリコンなどの単元素の半導体に比べて電子移動速度が速く、高速・高周波動作、受発光などの優れた特性があり、スマートフォンなどの電子部品やLEDなどの光学部品用途に広く使われている。将来的に需要の大幅拡大が期待されている。
住友化学は同事業を将来の有望分野と位置づけており、今回の買収を通じて同分野におけるリーディング・カンパニーをめざす。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1422946218.pdf