2015年02月03日
日産化学、アンモニア原料をナフサから天然ガスに転換
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日産化学

日産化学工業は3日、アンモニア事業の構造改革の一環として、富山工場で生産しているアンモニアの原料をナフサから天然ガスに転換することを決定したと発表した。原料転換にかかる富山工場での工事費は10億9000万円で、2016年8月に完工の予定。

富山工場では、1928年に水の電気分解によるアンモニア製造を開始し、1967年に設備の大型化及び合理化を目的に、現在のナフサ法に切り替えた。ナフサへの転換に伴い、富山港から富山工場まで全長約14キロメートルのパイプラインを通してナフサを受け入れてきた。

今回、天然ガスを安定的に調達できるメドがついたことから、アンモニアの原料転換を決定した。
ナフサに比べて価格変動幅が小さい天然ガスを原料とすることで、アンモニアをはじめ、尿素、メラミン、硝酸などの各種誘導品の収益安定化を図ることにした。

なお、現在使用しているナフサのパイプラインは、工事完了後不要となるため撤去する。2015年3月期第3四半期決算で概算費用7億400万円を特別損失に計上した。