2015年03月11日
三菱ケミカル・小林社長「中計目標達成に意欲」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス

三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長は11日、計画最終年度を迎えた今中計「APTSIS 15」の進捗状況について、「大陽日酸の連結子会社化によって収益基盤が強まった。領域別に見るとエレクトロニクス関連など機能商品は堅調だが、ヘルスケアはハードルが高い。石化製品や合成樹脂など素材は回復基調にある」「今後も重要施策を着実に実行し、15年度の目標達成に向け最善の努力をしたい」などと語った。

素材分野は15年度、大陽日酸(14年度は3Qから連結化)がフルに収益に寄与する。MMA、炭素、機能性樹脂は引き続き堅調に推移する。14年度に発生したナフサ/パラキシレンの受払差の影響も解消する見通しだ。

三菱ケミカルHDの14年度業績予想は、大陽日酸の連結子会社化もあり売上高36,800億円(13年度34,988億円)、営業利益1,600億円(1,105億円)に達する見込み。15年度連結業績予想は今年5月に発表の予定だ。

また年内には2016~2020年度の次期中計を策定する。収益性の向上と経営のスピードを重視し、ROE 10%確保を前提に事業戦略を立案していく方針だ。