2015年03月13日
中国のプラスチックくず輸入、昨年は825万トン
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本プラスチック工業連盟

プラスチック工業連盟によると、2014年の中国の「プラスチックくず」の輸入量は前年比5%増の825万4000トンと、再び増加に転じた。輸入相手国を多い順にみるとトップは香港で116万トン。以下日本、米国、ドイツ、タイ、マレーシアの順だった。日本からの輸出は95万トンで、前年の107万4000トンから12%減少した。
プラ工連では中国の貿易統計をもとに同データを作成した。

「プラスチックくず」には定義がなく実態はつかみにくい。プラ工連によると日本からの輸出には使用済みプラスチックの「リサイクル品」が多いようだ。ただ流通ルートはまちまちで、物流センターの廃棄品や産廃品も含まれている。形状もペレット、粉砕品、インゴット、押し固めただけなど色々なようだ。中国ではそれらの「くず」をどう利用しているのか。これもよくわからないが「品質を問わなければ、新しい樹脂に混ぜて使うことはできるはずです」といっている。

【2014・中国のプラスチックくず輸入量】単位:千トン ( )前年比増減%
◇総計   8,254(5)
・香港   1,163(54)
・日本    950(△12)
・米国    878(2)
・ドイツ   592(△9)
・タイ    464(1)

【2014・日本からの輸入 樹脂別内訳】単位:千トン ( )前年比増減%
◇合計   950(△12)
・PE    367(7)
・PS     48(△12)
・PVC    15(△24)
・PET    345(△11)
・その他  176(△35)