| 2015年03月31日 |
| 住友化学、米農薬子会社を一体運営化 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は、農薬事業強化のため、4月1日付で化学農薬と生物農薬事業を一体化する新体制を構築する。 これまで住友化学は、化学農薬は住友化学自体が統括してきたが、生物農薬は米国のベーラント・バイオサイエンス社(VBC社)が運営していた。今後は生物農薬についても住友化学がマーケティング、開発、事業企画など全てを直接統括し一体的に運営する。 生物農薬とは、天敵や細菌などを使って害虫を防除する農業技術のことで、人や家畜、環境に対して安全性が高い特徴がある。世界的にも需要は増大しつつある。化学農薬との併用も可能だ。 VBC社は、住友化学100%子会社の米国ベーラントUSA社が2000年に設立した生物農薬中心の子会社。これまで生物農薬の研究、開発、製造、販売を活発に展開してきた。公衆衛生や森林分野など、農薬以外の分野にもビジネス展開してきた。年商約200億円。 住友化学はVBC社の生物農薬事業を統合することで化学農薬と一体運営によるシナジーを追求する。世界各地の関係会社と連携しグローバル展開を加速していく方針だ。 【ベーラント・バイオサイエンス社の概要】 ・会社名 : Valent BioSciences Corporation ・所在地 : 米国イリノイ州リバティーヴィル ・設立 : 2000年1月 ・社長 : Andrew Lee(アンドリュー リー) ・事業内容: 全世界における生物農薬の研究・開発・製造・販売 ・株主 :ベーラントU.S.A.社100%(ベーラントU.S.A.社は住友化学の100%子会社) ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1427769839.pdf |