2015年04月13日
三菱ガス化、トリニダードに大型メタノール調印
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ガス化学、三菱重工業、三菱商事
関係各社首脳(左から3人目が倉井敏磨三菱ガス化社長)

三菱ガス化学は13日、南米トリニダード・トバコに年産100万トンの大型メタノールプラントの建設が決まったと発表した。三菱商事、三菱重工業、現地国営ガス会社(NGC)、民間企業(Massy)の計5社でメタノール/ジメチルエーテルを共同事業化するためのプロジェクト契約を締結した。

共同事業会社は「カリビアン ガス ケミカル社」。総投資額は約10億ドル(1200億円)で、プラントは2018年6月完成、10月から営業運転開始の予定だ。現地の天然ガスを原料に生産する。
設備はメタノール年産100トン、ジメチルエーテル同2万トン。メタノールは合板などの接着剤や農薬、塗料、合成繊維原料などとして幅広い用途を持つ。ジメチルエーテルは、LPG代替、ディーゼル燃料代替のクリーンエネルギーとしてこのところ需要が拡大しつつある。
プラントの設計、調達、建設(EPC)は三菱重工が担当する。
販売は三菱ガス化学、三菱商事、Massyの3社が世界市場に向けて展開する。
三菱ガス化学の海外メタノール生産拠点は、サウジアラビア、ブルネイ、ベネズエラに次ぎ4件目となる。
同社のメタノール生産能力は、現有年産850万トンから950万トンに拡大する。

■プロジェクトの概要
◇会社名 : Caribbean Gas Chemical Limited(設立2013 年3 月)
◇所在地 : La Brea, Union Estate Industrial Estate
◇生産品目、生産量 : メタノール=100 万トン/年、ジメチルエーテル=2 万トン/年
◇総投資額 : 約1,000 百万USドル
◇資本金 : 約300 百万USドル
◇出資比率 : 三菱ガス化学 26.25% 三菱商事26.25% 三菱重工17.5% NGC20.0% Massy10.0%
◇完工時期 : 2018 年6 月予定
◇運転開始 : 2018 年10 月予定


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1428891945.pdf