2015年04月24日
信越化学グループの塩ビ生産能力比較
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業

信越化学は23日、米シンテックのエチレンプラント建設計画が決まったと発表した。シェールガスから安価なエチレンをつくり、樹脂まで一貫生産することで世界トップメーカーとしての地位をさらに固める狙いだ。

シンテックの塩ビ樹脂生産能力は現在年産263万トン、増設(アディス工場で32万トン)後は295万トンとなり、第2位のオキシビニール(162万トン)をさらに引き離して米国内で圧倒的シェアを占めることになる。
信越化学グループ全体(日本、オランダ、ポルトガル)では415万トン。日本は7社合わせて200万トン強(214年末現在)なので、信越グループはわが国塩ビメーカーの2倍以上の生産能力を有することになる。

【信越化学グループの塩ビ樹脂生産能力】単位:万トン/年
・シンテック(米国)  263
・鹿島工場(日本)   55
・シンテツPVC(蘭)   45
・シレス(ポルトガル) 20
◇合計能力       383
・シンテック増設分   32
◇増設後の生産能力計  415

【米国塩ビメーカーの生産能力】単位:万トン/年
(1)SHINTECH   295
(2)OXYVINYL   168
(3)FORMOSA    127
(4)GEORGIA GULF 120
(5)WESTLAKE   76

【日本の塩ビメーカー生産能力】単位:千トン/年(経産省調べ・2014年末現在)
・カネカ    369
・信越化学工業 550
・新第一塩ビ  255
・大洋塩ビ   570
・徳山積水工業 117
・東ソー     28
・東亞合成   120
◇合計    2,009