| 2000年10月17日 |
| 欧州の4Qメタノール高値決着、住化は国内値上げ検討へ |
| 米国天然ガスの異常高騰なお続く勢い |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:住友化学 |
メタノールの国際市況高騰が続いているが、住友化学では、欧州のメタノール4Q(10月~12月)価格がトン当たりFOB255ユーロと高値決着したことから、11月以降の日本の輸入価格への影響は必至とみて、国内の値上げについても検討を開始した。 メタノールの国際市況は原料天然ガス価格の高騰や一部のプラント停止、トラブルなどによる需給タイト感などからこのところ上昇が続いている。米国ではこれまで百万BTU当たり2ドル台だった天然ガス価格が5ドルと2倍以上に高騰、このため米国内のメタノール価格は9月にはトン当たり230ドル、10月もサプライヤーは7ドルの上乗せをアナウンスするなど上昇に歯止めのかからない状態が続いている。 欧州価格も3Q(7~9月)のトン210ユーロから4Qは255ユーロと、異常な高値でこのほど決着。日本は9月の入着価格がまだ確定していないが、200ドルを越えたことは確実、10月は210ドル前後、11月はこうした海外市況の動きからみて、220~230ドルとさらに上昇する公算となってきた。 このため住友化学では、国内価格の引き上げについて検討を急いでおり、近く方針を決める。値上げが決まれば8月(キロ8~10円)に続いて今年2回目となる。 |