2015年06月08日
NIMS、光を散乱させないフォトニック結晶発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:物質・材料研究機構

物質・材料研究機構(NIMS)は8日、光の透過や屈折を制御するフォトニック結晶において、光を含む電磁波が、表面のみを散乱することなく伝わる新しい原理を発見し、解明したと発表した。

蜂の巣状に配列された絶縁体や半導体の円柱(ナノロッド)の位置をわずかに調整するだけで、電磁波は結晶の角の部分や欠陥にも散乱されることなく伝わる。この性質は、シリコン等の半導体だけでも得られるため、現在、広く普及している半導体技術による情報処理と優れた情報伝播機能との融合によって、新規機能や新規デバイスの開発につながることが期待される。

同研究成果は米国物理学会誌 Fhysical Review Letters誌6月3日付(現地時間)にオンラインで掲載された。