2015年06月09日
東大、大腸菌のべん毛モーターのイオン透過機構解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
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東京大学大学院総合文化研究科の西原泰孝特任研究員と同細胞生物学研究所の北尾彰朗准教授は9日、大腸菌が持つべん毛のモーターを構成する「固定子」にあたるタンパク質複合体が、その内側に水素イオンを透過させ、モーターを回転させる仕組みの一端を解明したと発表した。

大腸菌やサルモネラ菌などの細菌は、細胞内外のイオン濃度の差に起因するエネルギーを非常に効率よく利用して、べん毛のモーターとスクリューにあたるべん毛繊維を回転させて泳いでいる。しかし細菌のべん毛モーターの原子構造はこれまで未解明で、イオンを透過する詳しい仕組みも明らかではなかった。

今回、両氏はこれまで未解明だったべん毛モーターの固定子の立体構造モデルを、実験データと計算機シュミレーションによって初めて構築した。

このような高効率なエネルギー変換の機構を明らかにすることは、エネルギーを有効に利用できる生物の仕組みを理解する上で重要としている。