2015年06月16日
東大、光合成藻類の光スイッチ協調様式解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:なし

東京大学大学院の榎本元大学院生と池内昌彦教授(理学系研究科)らの研究グループは16日、藍藻類(シアノバクテリア)が効率よく光合成を行うために、複数の多様な光スイッチが協調してはたらいていることを世界で初めて解明したと発表した。

これにより高感度かつ特異的な光制御系を創出できる可能性が高まった。この光スイッチはシアノバクテリアの光合成の効率を環境に応じて最適化している。光合成によるバイオマス生産への寄与が期待できる。

(1)好熱性シアノバクテリアが示す細胞凝集が3つのシアノバクテリオクロムによって制御されていること(2)それらの3つはそれぞれに固有の性質をもち、異なる役割りを果たすこと(3)それらの協調によって、光の色に感度よく反応し、厳密なシグナル伝達を可能にしていることーを明らかにした。

このシグナル伝達機構に基づいた設計により、特定の色の光を照射することで自在に細胞の凝集を誘導できるようになれば、光合成を利用したバイオマス生産で人為的なON/OFFの操作と効率的な細胞回収法の提供につながることが期待される、としている。