2015年06月30日
京大、マウス脳内の細胞内RNA活動を可視化
【カテゴリー】:ファインケミカル
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京都大学は、生きたマウスの脳において特定のRNA(リボ核酸)を蛍光標識し、その細胞内での局在や薬剤応答動態を可視化することに成功したと発表した。今後は、生きた組織・個体での遺伝子発現のメカニズムおよび疾患をもたらすRNAの動きの解明につなげていく方針である。

京大の研究グループは、生きたマウスの脳内へ、生体に害のない点灯型蛍光プローブを導入することで、生きた組織において細胞核内の特定のRNAの動きを可視化することに成功した。このプローブは、目的RNAの濃度によって蛍光の強さが変わるため、生体内で標識したRNAの定量的な評価にも応用できる。
また、このイメージング手法により、薬剤を投与したときの細胞内でのRNAの動きが生体組織内の細胞と培養された細胞とで異なることが初めて定性的に示された。

新しいイメージング手法は、遺伝子操作を必要としない生体内でのRNAの集まりの出現や消失といった「RNA本来の振る舞い」を研究する手法として期待できる。さらに、これにより、製薬時のスクリーニングを早く、正確に行うことにも役立つとみている。