2015年07月01日
帝人ファーマ、欧州で痛風治療薬の適応拡大取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人ファーマ

帝人ファーマ(本社・東京都千代田区、宇野洋社長)は、同社が創製し欧州に導出している高尿酸血症・痛風治療薬「ADENURIC」(欧州での販売名はアデニュリク、一般名:フェブキソスタット)について、欧州におけるサブライセンス先であるイタリアのメナリーニ社がこのほど、「腫瘍崩壊症候群の中間リスク及び高リスクを有する造血器腫瘍患者における化学療法に伴う高尿酸血症」に対する適応拡大の承認を取得したと発表した。
日本国内でも帝人ファーマが、がん化学療法に伴う高尿酸血症を対象にした第3臨床試験を2014年から実施している。

今回の欧州における適応拡大は、腫瘍崩壊症候群の中間リスク及び高リスクを有する造血器腫瘍患者346人を対象にした第3相臨床試験の成績に基づくものである。同試験により、フェブキソスタットが既存療法と比較して臨床的意義のある画期的な治療選択肢となり得ることが認められたことにより、販売保護期間(欧州では先発医薬品承認後の10年間、後発医薬品の販売が禁止されている)が2019年4月20日まで1年延長されることになった。