2000年10月13日
米国・シンテック、PVC新増設設備が完成
第1系列年産30万トン、第2系列は来年末に稼働予定
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:シンテック

 関係者筋によると、米国最大手のPVC(塩ビ樹脂)メーカーのシンテックは、建設を進めていたPVC年産30万トン設備がこのほど完成し、11月末に生産を開始する。
 同社は、米国ルイジアナ州アディスにPVC2系列年産59万トンの新設を建設を行っているが、その1系列である年産30万トン設備を完成させたもので、もう1系列については来年末の稼働開始を予定している。
 これにより同社のPVC生産能力は既存のフリーポートの年産145万トンに加え今年末には175万トンに、来年末には204万トンに達することになり、FPCグループなどを大きく引き離すことになる。
 シンテックは信越化学の米国における塩ビ事業会社だが、信越化学グループでは、欧州ではポルトガル・シレス社の15万トン、オランダ・シンエツPVC(旧ロビン)の40万トンと合計55万トンをもつ。米国の設備完成後は日本の55万トンと合わせると欧米アの世界3極で314万トン体制と世界最大のPVCメーカーとしての地位を確固たるものとすることになる。