2015年07月02日
広栄化学、ペンタエリスリトール事業を譲渡
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:広栄化学


広栄化学工業(本社:東京都中央区、津田重典社長)は2日、多価塩ビ樹脂などの安定剤として使われる多価アルコール、ペンタエリスリトール類の事業を、スウェーデンに本社のあるパーストープ(PERSTORP)に譲渡することを決めたと発表した。

事業環境の悪化により、今後の設備維持が困難と判断した。譲渡価格などは非公開。
譲渡に伴い、パーストープジャパンと販売代理店契約を結び、ペンタエリスリトール類の販売は継続する。
当面は自社在庫品の供給を通じて市場安定につとめる。1年後をめどに千葉県袖ケ浦工場の製造設備を停止し、パーストープがスウェーデン、ドイツ、米国などで生産する同製品の輸入品販売に切り替える。

広栄化学が譲渡する事業の売上規模は3,830百万円(2015年3月期)、同期の全売上高(18,664百万円)に占める比率は20.5%となる。今後は独自の触媒技術や有機合成技術を生かしスペシャリティ分野に特化した事業展開を図る。