2015年07月03日
協和キリン、遺伝子組換えヒトAT製剤 承認取得
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:協和発酵キリン

協和発酵キリンは3日、「先天性アンチトロンビン(AT)欠乏に基づく血栓形成傾向」及び「AT低下を伴う播種性血管内凝固症候群(DIC)」を対象とした遺伝子組換えヒトAT製剤「アコアラン静注用600」(一般名:アンチトロンビン ガンマ(遺伝子組換え))の国内医薬品製造・販売承認を同日付けで取得したと発表した。

アコアランは、組換えDNA(デオキシリボ核酸)技術及び糖鎖制御技術を用いて作製した、ヒト天然型ATと同一のアミノ酸配列かつ同じタイプの糖鎖構造を持つ遺伝子組換えAT製剤。ATは、血液凝固に関与するタンパク分解酵素と複合体を形成することで、凝固作用を阻害する。また、遺伝子組換えAT製剤であるため、ヒト血液に由来する感染症のリスクを回避することが期待されている。