2000年10月11日
ヴイテック、生産面でのグレード統合完了
ユーザーへの評価作業は年度内の移行目指す
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:ヴイテック、東亞合成、三菱化学

 ヴイテックは、塩ビ事業の競争力強化のため、発足初年度の黒字化を目指して合理化を推し進めているが、グレード統合については生産面での切り替えがほぼ完了し、ユーザーの評価作業についても年度中の移行を図る方針だ。
 同社は三菱化学と東亞合成との合弁による塩ビ事業会社だが、発足時に実施した組織・人員のスリム化に続き、最適生産体制の構築、グレード統合、物流の合理化の早期実現を目指し作業を進めている。
 生産体制については、四日市が3月、水島5月、川崎が7~8月のそれぞれの定修期間中に切り替作業を完了させ、在庫によるユーザーへの評価作業を進めている。
 汎用グレードについては交錯輸送の廃止によるコストダウンを目指す一方で、高重合度などの特殊品についても川崎での生産をおこない、物流面でのメリットを最大限に引き出す合理化も目指している。現在は、こうした特殊グレードも含めてユーザーへの評価作業を行っており、早急な移行を行いたいとしている。