2015年08月05日
東洋紡、アクリレート系吸湿発熱繊維を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は、ダウン羽毛と混合できるアクリレート系吸湿発熱繊維「モイスケア」(商品名)を開発したと発表した。ダウン羽毛と混合することで、ダウン羽毛の暖かさを損なわずに、ムレ感を抑える中ワタをつくることが可能になった。

ダウン羽毛は、軽くてかさ高く、暖かいという特徴があり、衣服や寝具の中ワタ材として広く使われているが、湿気を吸いにくいためムレ感を生じる欠点があった。そこでダウン羽毛と混合でき、ダウン羽毛の機能を失わせないアクリレート系吸湿発熱繊維「モイスケア」を開発した。

ダウン羽毛に「モイスケア」を20%混合した場合、ダウン羽毛のみの約1・4倍、「モイスケア」の代わりにポリエステルを20%混合した場合に比べ約2倍の吸湿性を示す。衣服や寝具の中ワタに使った場合、ムレ感を抑えることができる。同社は今後、寝具だけでなく、冬物衣料のアウターなどへ販売を拡げていく方針だ。