2015年09月02日
三井物産、米国で植物タンパク食品ベンチャーに出資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井物産

三井物産は2日、植物タンパクの食品ベンチャー企業である米国Hampton Creek社(HC)と増資引受契約を締結し、1,500万米ドル(約18億円)の出資を行なったと発表した。HC社が製造する植物タンパクは、鶏卵に替えてマヨネーズなどの食品原料として使用できる。「おいしくて手頃で、持続可能」な食品原料という。

HC社は植物タンパクを機能特性、分子特性で分類してデータベース化し、動物タンパクを植物タンパクで置き換えた食品の開発・製造販売を行うベンチャー企業。すでに鶏卵の代わりに植物タンパクを使ったマヨネーズやクッキー等をウォルマートなどの米国大手小売店で販売している。世界最大の給食サービス企業である英国コンパスグループ社と提携し、HC社製品を供給していくことも決まっている。

三井物産はHC社への出資参画を通じて、卵タンパクや乳タンパク等の動物タンパクを環境負荷の少ない植物タンパクによって代替する新しいコンセプトの栄養科学分野に参入する。これにより食料増産と食の安全・安心な供給に貢献していく考えだ。

<HC社の会社概要>
 正式名称:Hampton Creek.,Inc.(ハンプトンクリーク)
 所在地:米国カリフォルニア州サンフランシスコ市
 設立年:2012年11月16日
 代表者:Josh Tetrick, Chief Executive Officer
      (氏名:ジョシュ テトリック、役職:最高経営責任者)
 資本金額:1億2千万米ドル(2015年6月末)(約145億円)
 代表出資者:Temasek、Khosla Ventures、Horizon Ventures等
 事業内容:植物タンパクの食品ベンチャー