2015年09月08日
旭硝子財団「環境危機時計」4分進み危機感増す
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:旭硝子

旭硝子財団(理事長・石井和彦氏)は8日、世界の環境有識者を対象にした「第24回地球環境問題と人類の存続に関するアンケート」調査結果を発表した。

それによると、環境危機時計(人類存続の危機認識度を時計の針で示す)は、全回答者(152カ国、2081人)の平均危機時刻は昨年より4分進んで9時27分となり、2007年の9時31分、2008年の9時33分に続いて、1992年の調査開始以来3番目に進んだ時刻になり危機感が増した、とした。

日本は9時9分で昨年より5分進んだものの、世界平均より危機意識が低いことが示された。日本を含めた調査10地域のうち、5地域(西欧、日本、北米、中米、南米)で針が進み、針が進んだ地域は昨年の3地域(中東、アジア、オセアニア)より増えている。最も針が進んだのは中米(9時12分から9時47分)で、南米(9時23分から9時54分)がこれに続く。逆に、最も時間が後退したのは中東(9時21分から9時10分)で、アフリカ(9時09分から9時00分)が続く。
昨年と同様に、調査10地域の中で唯一東欧・旧ソ連が8時台(「かなり不安」)の領域に留まり、他の地域はすべて「極めて不安」の領域となっている。なお、アジアは昨年と同じ時刻の9時15分だった。