2015年09月10日
東洋紡、ポリエステル系合成紙の新製品開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は、食品や日用品の外装ラベルに適したポリエステル系合成紙「カミシャイン」を開発、商品ラインアップに加えて近く国内外に向け販売開始する。

現在、需要が多い食品や日用品のラベルは、ポリプロピレンなどのオレフィン系合成紙が主流。だが、一般的にオレフィン系合成紙は、耐熱性や耐薬品性が劣るため、高温下ではラベルが収縮しシワが発生しやすい。特定の薬品に接触するとラベルとしての特性が失われることもある。印刷時には使用するインキや印刷方法が限定されるという課題もあった。

同社は、こうしたオレフィン系合成紙の弱点を克服できる製品として「カミシャイン」を開発した。耐熱性、耐薬品性、印刷性に優れ、柔軟性を有するため、曲面に貼るラベルとして適している。
薄膜化してもコシが強く「カミシャイン」の厚50μmは、オレフィン系合成紙の厚80μmに匹敵する。

同社は、日本だけでなく欧米、中国など、世界各国の粘着加工メーカー向けに販売展開する。2016年度には10億円の売り上げを目指す。