2015年09月11日
武田薬品、米社とMAGR作動薬の共同研究開発契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は11日、米国Gencia社(本社・バージニア州シャーロッツビル)との間で、ミトコンドリア結合型糖質コルチコイド受容体作動薬(MAGR作動薬)と呼ばれる新規低分子化合物について、血液疾患及び炎症性疾患の治療選択肢として共同研究開発を実施する契約を締結したと発表した。

MAGR作動薬は、血液疾患および炎症性疾患に使用されろ糖質コルチコイド(ステロイド薬)に代わる治療薬となる可能性がある。また、ステロイドとは異なる化学構造を有しているため、ステロイドとは異なる作用機序で治療効果をもたらすと考えられる。

今回提携の最初の目標は、炎症性疾患領域及びがん領域それぞれにおいて、前臨床試験に進める2つのリード化合物を共同で探索することで、武田薬品は候補化合物が特定されれば、臨床試験の実施を検討する方針。

今回契約に基づき、Gencia社は武田薬品から契約一時金及び研究の進捗状況に応じたマイルストンを受け取る。また臨床試験、発売及び販売に関するマイルストンを最大約5億米ドル受け取る。