2015年09月14日
三菱電機、香川に「中低圧直流配電システム」実証棟
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱電機

三菱電機は14日、同社の受配電システム製作所(香川県丸亀市)内に「中低圧直流配電システム」実証棟を建設すると発表した。投資総額約5億円で、完成は2016年3月、同4月から稼動開始の予定。

太陽光・風力等の再生可能エネルギーと蓄電池を組み合わせた、次世代エネルギー・システム構築が急速に拡大している。発電した直流電力は、電圧変更が容易な交流電力に変換して一般家庭などに送電されるが、使用される電気機器の多くが直流のため、再度交流電力から直流電力に変換しているのが実情。

同社が開発中の「中低圧直流配電システム」は、交流に変換する必要がないため、電力損失を低減できる。配線ケーブルの細径化や長距離化が可能で、設備コストも安価となる。このため今後、スマートコミュニティやスマートビル、蓄電池、鉄道分野などで採用が進むと期待されている。

実証棟は丸亀市蓬莱町の三菱電機 受配電システム製作所構内に建設。鉄骨3階建で延床面積500平方メートル。
2015年9月に着工し、16年4月稼働開始の予定だ。