2000年10月06日
新第一塩ビとトクヤマ、徳山工場のPVC、VCM運転計器室を統合
運転面での合理化へ、PVCの増設工事も実施
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:新第一塩ビ、トクヤマ

 新第一塩ビとトクヤマは、塩ビ事業の競争力強化を図るため、現在行っている徳山工場の定修中にPVCとVCMの運転計器室を統合、運転面での合理化を実現する。
 徳山工場では、以前はVCMをサン・アロー化学が、PVCを新第一塩ビが担当していた経緯もあり、それぞれの運転計器室が別々となっていた。今回の定修中に新たな計器室を新設、VCMから一貫した運転体制とすることで人員面でのスリム化を行うことにしたもの。同社では、今回の統合により運転人員が大幅に削減できるとしている。
 新第一塩ビグループでは、今年3月末で水島工場の生産を休止し、西日本地区では徳山工場からの供給体制の構築を進めている。こうしたことから徳山工場では今年7月に出荷サイロを6基から12基へ増設するなど出荷体制の整備も行っており、生産面でも今回の定修中にPVC設備をデボトルにより2万トン増設、年産14万5,000トン体制とする工事を実施している。
 徳山工場の定修は9月上旬から行われているが、今回はこうした工事や切り替え作業を行うため例年より長く10月半ばまで実施、系列によっては終了するのは11月中旬となる予定。