2015年10月21日
東邦ガスとJFEエンジ、小型BOG再液化設備を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:JFEスチール

東邦ガスとJFEエンジニアリングの両社は21日、LNGタンクで発生するBOG(ボイルオフガス)を処理する低コストでコンパクトな再液化設備を共同開発したと発表した。初号機を東邦ガス知多緑浜工場(愛知県)に導入する。

BOGは、タンクで貯蔵中のLNGの一部が蒸発してガス化したもので、LNGタンク内の圧力を一定に維持するために適宜排出処理されている。最近は気体のまま圧縮するのではなく、消費電力の少ない冷却して再液化する方法が採用されるケースが多いが、その場合、熱交換器の設置スペース確保などの課題があった。

東邦ガスとJFEエンジニアリングは、独自のミキサーを用いてBOGをLNGに直接注入する方式の再液化設備を新たに開発した。従来必要だった熱交換器が不要となり、建設コストやメンテナンスのためのコストを削減できる。設置スペースも小さくて済む。今後、JFEエンジニアリング設計・建設を行う。2016年央運転開始の予定。

両社は、エネルギー有効利用の観点から、LNG基地の効率的運用が重要課題となっているところから、BOG再液化設備の需要も高まるとみている。