| 1999年11月10日 |
| 「容リ法」プラスチックの識別表示詰め難航 |
| 来年4月の実施困難、2~3年の猶予期間必要に |
| 【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:なし |
通産省は「容器包装リサイクル法」(容リ法)の完全施行を2000年4月に控えて、プラスチック製容器包装の識別表示をどうするかを検討中だが、プラスチックは種類が多いだけでなく、容器包装の形態もまちまち。このため多くの意見が出て調整は難航しており、来年4月のスタートに間に合わない公算が出てきた。 もともとプラスチックには数十種類という種類があり、材質で見分けるのは難しい。一般的な表示方法としては〓現行JIS表示を使用する〓プラスチック業界が自主的に採用しているSPI表示方法を使う、などがあるが、表示しやすいのはSPI方式。これは〓PET〓HDPE(高密度ポリエチレン)〓PVC(塩化ビニル)〓LDPE(低密度ポリエチレン)〓PP(ポリプロピレン)〓PS(ポリスチレン)〓その他と、「三角矢印」の中に数字でプラスチックの種類を刻印表示する方法。ただ、PETボトルのように比較的大きなものには表示できても小型のものには難しい。 それに容器包装の定義そのものがはっきりしておらず、はたして「容リ法」に該当するのかどうかの判断に迷うケースも出てきそうだ。同じプラスチックであっても、容器の本体とキャップで種類が分かれていたり、箱類の中仕切り、台紙のように容器とも包装ともいえないようなものもあり、それにも表示が必要かどうか。包装用フィルムの中には何種類ものプラスチックフィルムを何層にも張り合わせたものもある。この場合は材質表示しにくい。これらのリサイクルにかかる費用は原則として特定事業者が負担(委託費用)することになっている。細かいルールを設けて実施した場合、コストがかさむだけでなく、海外からの輸入品に適用できるのかの問題が出てくることも考えられる。国際的に通用する方法となると、さらに問題が広がってくる。 通産省は19日に第7回識別表示等検討委員会を開き最終的な詰めの作業を行う予定だが、「来年4月に間に合わないかもしれない。実施するにも2~3年の猶予期間が必要になりそうだ」といっている。 |