2015年10月26日
信越化学、シリコーン事業強化へ200億円投資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業

信越化学工業は26日、主力事業であるシリコーン事業で国内に200億円の設備投資を決定したと発表した。
シリコーンは同社主力事業の一つ。研究開発から試作、量産までの各段階の設備を増強し、世界的に拡大している高機能シリコーン製品の需要を確実に取り込む。

国内最大拠点の群馬事業所には50億円を投じてシリコーン電子材料技術研究所の新研究棟を建設中で、2016年春稼働の予定。また同事業所には120億円をかけて少量多品種生産に対応した生産設備を増強する。研究開発から量産まで一貫生産体制を構築する。
直江津工場(新潟県)には、約30億円で船舶用塗料材料となるシリコーン製品の製造設備を新たに設置する。

各設備とも2017年3月までに完成の予定。これらを合わせた200億円の設備投資により、研究、製造、営業が一帯となった事業展開を図る。

一方、海外では、タイのシリコーン工場隣接地を約50億円で新たに取得した。アメリカでもニュージャージー州にテクニカルセンターを開設する計画を進めている。