| 2000年10月03日 |
| AN需給ショートで、繊維メーカー価格転嫁交渉が本格化へ |
| ANの中国繊維向け、ABS樹脂向け需要拡大続く |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
AN(アクリロニトリル)の需給バランスは、今月からの大型定修により一段とタイト化が進んでくることが確実視されており、繊維メーカーでは価格転嫁に向けた交渉を本格化させる方針だ。 アクリル繊維の採算スプレッドは600ドル前後と言われているが、現在のANアジア市況は950~1,000ドルに対し、ファイバー価格は1,400ドル前後が実勢となっている。こうしたことから日本、韓国メーカーを中心に減産を継続、1,600ドルレベルへの引き上げを打ち出しているものの、依然として採算改善は難航している。 しかし、予定されていたANの新規稼働が遅れている上、今月以降、大型定修が予定されたいることもあり原料のショート化により、AN価格は強含みで推移するものと見られており危機感が強まっている。 アクリル繊維業界筋によると、中国の国内繊維メーカーでは好調な需要、価格面から採算は取れており、中国向けのANの輸入拡大によって一段の価格上昇もあり得るとしている。実際に現在は韓国・泰光産業の輸出玉はほとんどが中国市場が吸収しており、台湾・CPDCもFPC稼働の遅れから国内市場でバランスしている。 また、一方の誘導品であるABS樹脂についても、アジア市況が一部で1,200ドル台に乗せるなどしており、現在のAN価格でも採算的にはカバーできると見られることから、原料サイドへの需要量の減少は考えにくいと見ている。 |