2015年12月03日
特許庁、日米欧など五庁で国際出願手続きガイド策定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:特許庁

特許庁は3日、今月1~2日に米国で開催された日米欧中韓による商標担当五庁(TM5)会合で、商標の国際出願制度を使って各庁に国際出願する際の有用な手続きガイドを日本主導でまとめ、承認を得たと発表した。また「悪意の商標出願」について、今後、各庁で事例集を作成するなど、合計13プロジェクトの成果を盛り込んだ共同声明を採択した。
商標の国際出願(マドリッド・プロトコルを利用した国際出願)をする際に、保護を求める国ごとに国内手続きが相違したり言語の違いもあることから、出願人が必要な情報を入手し難い状況になっている。そこで今回、出願手続きに関する情報ガイドをとりまとめた。

今後、TM5ウェブサイトで同ガイドを公表するとともに、今後、世界知的所有権機関(WIPO)と協力して、TM5以外の国の情報を提供していくことでも合意した。また、「悪意の商標出願」について、各庁における最新の事例集を作成するすること、各庁における最新の事例をユーザーに広く共有するため、「悪意の商標出願事例紹介セミナー」を2016年3月に東京で開催することでも合意した。